*本日のプログラム 「ゲスト卓話」
米山奨学生 ニー シェンチェさん(中国 遼寧省)
初めまして、ニーシェンチェと申します。
今、富山大学生命融合教育部、分子神経科研究講座の博士課程3年生です。
2018年に瀋陽の薬科大学を卒業して、中国から富山へ来て、富山大学医学薬学教育部の修士課程に入学し、「恐怖記憶」について研究をしました。
2020年10月より博士課程に進学し、引き続き今の研究室で「アルツハイマー病の病態解明と治療開発」についての研究を進めています。
普段の興味は小説を読むことや映画を観ることと歌を聴くことです。
私のふる里は遼寧省の瀋陽市です。中国の東北地域にあるので冬は寒くて長いです。
一年のうち大体5ヶ月は冬で、最低気温がマイナス30度近くまで下がる日も多いです。
冬は長いので野菜が少なくて、白菜を冬の間に長期保存するために、各戸(かっこ)では塩漬けの白菜を準備しています。
このような発酵した白菜は酸っぱいので「酸菜」と言われています。
日本の皆さんは外国に住むと懐かしく思う味は醤油や味噌汁の味だとよく言われますが私にとってこの酸菜の味は一番懐かしいふる里の味だと思います。
富山大学を選んだ理由は、まず沈陽薬科大学と富山大学が友好大学の関係にあり、二つの大学の間では交流活動が行われています。
また、富山大学を退職された教授から神経科学の専攻で富山大学に来ることを勧められました。
日本に来てから感じたことは、日本のサービス精神です。レストランや売り場などのサービス業では、いつもお客様の事を思う気持ちが感じられます。そして日本の皆さんは、仕事に対しても生活に対しても真面目です。
日本留学を通じて、日本の文化や言語に触れる機会があり、異なる文化を理解する視野を広げることができました。
また、最先端の研究技術を学び、世界の科学の発展においてより深い理解ができました。
そして私とロータリーのストーリーは、中国人の先輩が学友で、私にロータリーの事についていろいろ紹介してくれたので、米山奨学生やボランティア活動のことがわかってきました。米山奨学金を申請してロータリーの一員になることができました。
南砺ロータリークラブの例会に出席して感じたことは皆さんの優しさと情熱です。
いま私の研究はアルツハイマー病に関連しています。アルツハイマー病は一番よく知られている認知症です。
研究や実感は難しいですが、未知を探究するために努力を続けて行こうと思います。
※認知症を防ぐには日頃から軽い運動と指を動かすことだそうです。みなさん、この指の体操出来ましたか?